糖尿病の初期症状

糖尿病の初期症状としては以下のようなものあります。

喉がよく渇く
水や清涼飲料水をよく飲む
尿の量が多くなった
食事を減らしてないのに体重減少する
体がだるく疲れやすい

糖尿病の初期症状として痛みなどはないため非常にわかりにくく、健康診断などで血糖値の異常を指摘されるまで気づかない人が殆どです。

早い段階で、糖尿病に気づき適切な食事療法や運動療法をきちんと行うことで、糖尿病の進行は抑制できます。

上記の症状があり、糖尿病の心当たりや不安がある人は、すぐに病院で医師に相談しましょう。


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糖尿病とは

糖尿病とは、血液中のブドウ糖が平常より多くなっている状態のことです。

通常、ブドウ糖は膵臓から分泌されるインスリンによってエネルギーに変換されるため、血中に蓄積されることはほとんどありません。

しかしながら、インスリンの分泌が少なくなったり、まったくなくなったればブドウ糖がエネルギーに変換されず、血中に異常な量のブドウ糖が溶け込んでしまいます。

そうすると血糖値が異常に高くなり、臓器や細胞にさまざまな障害をもらたしてしまうのです。

糖尿病の合併症として、網膜症と腎症が一般的に知られています。

糖尿病にかかると失明してしまう恐れがあると言われていますが、これは合併症として網膜症を発症しているためです。

さらに、心筋梗塞や脳梗塞などの生命に関わる合併症を引き起こしてしまうこともあるため、糖尿病は非常に恐ろしい病気といえるでしょう。



増加する糖尿病患者

糖尿病患者の数は年々増加しているといわれており、日本も例外ではありません。

2006年の時点で、世界中には約1億7100万人もの糖尿病患者がいるそうです。
WHO(世界保健機関は、2030年には糖尿病患者数は3億人を突破すると発表しています。

日本の糖尿病患者数は、40年前には約3万人でした。
それが現在では約700万人と、その数は実に230倍以上にまで膨れ上がっているのです。

主な原因は食事やライフスタイルの欧米化といわれているため、糖尿病にかからないためにも食生活の見直しはとても大切だといえるでしょう。

ちなみに、日本では徳島県の糖尿病患者数が多くなっています。
その数は20万人近くにも上り、今後も増加していくと見られているため、徳島県では「糖尿病緊急事態宣言」を宣言していますが、なかなか効果が合わられていないようです。

糖尿病は発症してからでは改善が難しいため、やはり予防治療に力を入れなければ患者数が減少することはほとんどないでしょう。



インスリンとは

インスリンとは、膵臓で分泌されるホルモンの事です。 膵臓からは、インスリンの他に食べ物を消化する膵液などを分泌しています。ホルモンとは、血液によって体内に様々な生理機能を調整するものです。 インスリンホルモンの場合は、食べ物の中の三大栄養素の一つ、ブドウ糖を身体が正常に機能する為に重要な役割を果たしてくれるホルモンです。 人間の身体の中で血糖値を上げるホルモンはたくさんありますが、血糖値を下げるホルモンは唯一「インスリン」だけなのです。そして、残念ながらインスリンを分泌する膵臓は1度ダメージを受けてしまうと元に戻らないという事です。

検査を受けた際、何も言われなくても自分の血糖値の数値を見てみて下さい。 過去 1~2ヶ月程度の間の血糖の状態を示すものに、HdA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)という数値が使われています。この数値が6.5%未満であれば血糖コントロールができているそうです。

血糖コントロール値の他に空腹時の血糖値の数値として、
・糖尿病型=126mg/dL~200mg/dL ・正常型=110mg/dL~140mg/dL
といった、数値を目安にご覧になってみて下さい。


糖尿病の症状

糖尿病は炭水化物の代謝障害を指しています。血中、また尿中のブドウ糖の量が正常値を遥かに超えている状態が糖尿病です。血中のブドウ糖の量を血糖値と言います。この血糖値が高くなると糖尿病の合併症を引き起こすまでになります。合併症は具体的には心筋梗塞や脳梗塞などを指します。糖尿病は体全体に影響してくる病気なのです。

そんな糖尿病の症状として出てくるものをいくつかチェックしていきたいと思います。これらの項目に当てはまった場合は今のところ病的だと感じなくても病院に行って検査を受けてください。糖尿病を始めとした生活習慣病に関しては、特に早期発見と早期治療が必要です。大したことない、と思わずに一度検査を受けることが大切です。
最近、尿が泡立つ、匂う、残尿感がある、頻尿になったなどの症状はありませんか?これらは糖尿病の代表的な症状として現れます。次に食べ物や食欲に関する項目です。甘いものが急激に欲しくなったり、口が常に渇いているという症状も糖尿病の症状です。糖尿病だけと限定は出来ませんが味覚が急に変わったり舌が頻繁にしびれるという方も注意が必要です。

体全体に現れる糖尿病の症状のチェック項目です。糖尿病の症状は主に足に出やすいので足に特に注意してみてください。足のむくみがひどかったり重みを感じる、しょっちゅう痙攣を起こしたりこむら返りを起こすようであれば糖尿病の可能性が高いです。

糖尿病の可能性は足のむくみなどよりも低いですが立ちくらみ、めまい、膝の痛みなども糖尿病の症状のひとつとして現れます。



糖尿病の3大合併症

糖尿病網膜症、糖尿病神経障害、糖尿病腎症を3大合併症と呼ぶ。糖尿病に特有の合併症で、血糖コントロールをしないでいると、糖尿病発症時から10~15年でこれらの合併症が出てくるといわれる。

糖尿病網膜症糖尿病網膜症になると、目の底にある網膜の血管が悪くなり、視力が弱まる。中には失明する場合もある。また、白内障になる人も多いといわれている。

糖尿病神経障害合併症の中で最も早く出てくるのが糖尿病神経障害。末梢神経障害の足や手の症状はさまざまで、手足のしびれ、ケガや火傷の痛みに気づかないこともあります。そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツ、EDなど、さまざまな自律神経障害の症状も現れます。

糖尿病腎症糖尿病腎症になると、尿を作る腎臓の糸球体の毛細血管が悪くなり、だんだんに尿が作れなくなります。すると人工透析(機械で血液の不要な成分をろ過して、尿を作る)を行なわなければなりません。週に2~3回、病院などで透析を受けるようになるので、日常生活に大きな影響を及ぼします。現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病腎症です。



糖尿病による足の症状

糖尿病による足への影響も非常に大きく 糖尿病によって年間数千人も足を切断しています。

糖尿病による足の症状が感覚的に問題があると感じることができないで放置されることが 最大の原因です。

糖尿病による足の症状にはどんなものがあるでしょうか?

代表的な症状

足の先がジンジンしびれたり、時にピリピリとする。
思い当たることがないのに指先がハッキリと痛む
比較的小さな怪我・傷がなかなか治らない。
皮膚が乾燥・ひび割れる。
水虫などの感染症にかかる、急にひどくなる。
皮がむけやすくなったり、急に魚の目などができる。
足がよくつったり痙攣する
足の裏の感覚がおかしい、違和感がある。


気にしないで放置してしまうことが 多いので、いよいよ血糖値が上がってきて、おかしいと強く思うときには相当 合併症も進んでいる場合がほとんどです。

自覚症状が出るころには足に関する糖尿疾病はかなり進んでいる場合が多いので 慢性的な違和感には鋭敏に反応し気をつけることが糖尿病による足の壊疽など重篤な疾病を 予防することとなります。

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